コーヒードリッパー:カリタウェーブドリッパーのすすめ。”雑味のないコーヒー”を楽しむ。

コーヒー

本日はカリタのウェーブドリッパーについて紹介したいと思います。以前の記事でドリッパーには、大きく分けて円錐型と台形型があると紹介しました。が、今回ご紹介するドリッパーにおいてはそのどちらにも属しません。

カリタウェーブドリッパーとは?形の特徴は?

ドリッパーの形は?

株式会社カリタが製造しているドリッパーとそれに使用するペーパーフィルターを指します。
図1,2は筆者が所有している、ウェブドリッパーです。図2を見ていただくと、底面が平らで、3個の穴が開いていることが分かります。これがこのドリッパーの特徴です。これにより、お湯がドリッパーに長時間とどまらずコーヒーを抽出することができます。

ペーパーの形は?

専用ペーパーについては図3、図4をご覧ください。これがこの”ウェーブ”ドリッパー最大の特徴になります。ペーパーは20個のウェーブ(波)形をしており、ドリッパーにセットした際にドリッパーの壁面にペーパーがピッタリと接しません。ペーパーがピッタリと接しないことで、注がれたお湯が速く流れることになります。

図1 ガラス製カリタウェブドリッパー
図2 底面からの写真

ドリッパーとウェーブフィルターの組み合わせでどんなコーヒーになるか?

以上の特徴により、このドリッパーとフィルターを使ってコーヒーを入れると、大変早くコーヒーが抽出されます。これにより、コーヒーは雑味のないさっぱりとした飲み口になります。

普段コクと苦みの強いコーヒーを好む筆者ですが、このドリッパーで淹れたコーヒーはその対極といったところでしょうか。しかし、筆者はこのドリッパーの使用頻度はなかなかに高く(体感3割ほど)、お気に入りのドリッパーの一つになっています。それは、雑味のないだけではなく、コーヒーの美味しい部分が正確に抽出されているため、シンプルにコーヒーの美味しさを楽しむことができるためです。私はこのドリッパーを使うまで、雑味がない=コクがなく味気ないのでは?と推測していました。しかし、実際にこのドリッパーを使ってみると、すぐにその魅力にハマりました。この経験はこのドリッパーを実際に使ってみないと味わえません。

材質の違いは?

ガラス製、ステンレス製、銅製、陶器製が販売されています。
筆者はガラス製とステンレス製を所有しています。

図5 ステンレス製カリタウェブドリッパー

材質による違いは厳密にはあるのかもしれないですが、私にはこの2つで淹れたコーヒーのドリッパーによる材質の違いは感じられません。むしろ同じ豆で淹れた際としても、お湯の注ぎ方である程度味が変わるため、材質というよりその差分のほうが多きように感じられます。

ですので、購入する材質は”好み”で良いと思います。例えば、

  • 金属製がお洒落に感じる
  • 金属製のほうが割れないので扱いやすい
  • ガラス製のほうが汚れが付かなそう

のような、自分なりの理由をつけて選んでいただければそれで

ウェブドリッパーのお湯の注ぎ方による味の変化

ドリッパーの構造上コーヒーの抽出速度が速いものの、以下の理由で味の変化はそこまで大きく発生しません。若干の変化の範囲で楽しむことができます。

このドリッパーは前述の通り、コーヒーの抽出速度が速いです。ですので、お湯の注ぎ方による味の変化が大きいドリッパーになります。ただし、例えばドリッパーの1~2人用を使用すると、ドリッパー自体が大変小さくお湯をたくさん注ぐことができません。ですので、お湯をあまりに多く入れて一気に抽出することが物理的にしにくいため、必然的にドリップの速度がドリッパーのサイズによって制御されることになります。若干矛盾したことを言っているようになりますが、結果的にある程度安定したドリップ速度を保つことが可能です。

まとめ

今回の記事では少し特殊なドリッパーを紹介しました。ペーパーがウェーブ状になっているという特徴は、所見ではお洒落なだけなのではないか?と思われることと思いますが、実は結構味に対して重要な役割を担っていることを紹介させていただきました。”雑味のないコーヒー”をシンプルに追求したこのドリッパーで淹れたコーヒーをぜひお試しいただければと思います。

雑味のないコーヒーの美味しさをぜひ。

ギャラリー:カリタウェブドリッパー

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